2023年 第97回 装苑賞
2023年 第97回 装苑賞 上村英太郎
「第3の目」
私たちが目で見ている世界は、皆すべて同じではない。立場や人種、生物としての違いの数だけ物の見え方やとらえ方は違うと考えました。そこで、人の視野を限定させている象徴でもあるスーツをベースに、生き物の目にフォーカス。オリジナルプリント生地を使い、人間と虫、鳥、魚の目の違いを表しました。
2023年 第97回 佳作一位 田口裕大
「Sculpture ~彫刻的服造り~」
人は常に自分の命(時間)を削り、削られ生きている。"削る"という行為から見えてくる"人間らしさ"を作品で表現したいと考えました。軍服やスーツなどからデザインのイメージを広げ、フェイクファーとライトモデリングペーストを使い、削りながら形を作っています。裏地にもこだわり、服としての着心地のよさも意識しました。
2023年 第97回 佳作二位 鈴木昌朗
「デニムと皮膚の親和性」
人は生まれてから死ぬまでほぼすべての時間を服と過ごします。そこで布と人との間にあるつながりを考え、作品を制作しました。素材には皮膚と特徴が似ているデニムを使用。皮膚が衰え、しわやしみが生まれるように、デニム特有の色落ちやダメージなどの経年変化に注目し、色の濃淡を意識してデザインに反映させていきました。